ソーシャルエンドースメント事業
ソーシャルエンドースメントとは
「ソーシャル・エンドースメント」とは「ソーシャル・ネットワーク上の活動から、個々の価値と影響力を見いだし、その価値を必要とする広告主とのマッチングによって還元を行うサービス」です。
私たちOvertex Groupがその概念に至るには、実に15年以上の歳月を要しました。
インターネット黎明期
インターネットが発明されて以来、様々な還元型広告の仕組みが誕生しました。
トラフィックが一部のウェブサイトに集中する20世紀のインターネットでは、「マス」の概念でほとんどの問題が解決していました。それぞれのウェブサイトが、そこに流入するトラフィックの傾向を計測し最適化を行うことで収益の最大化が行われていました。
その時代に生まれた還元型の広告サービスがクリック報酬ベースの「広告ネットワーク」や成功報酬ベースの「アフィリエイト・ネットワーク」でした。
弊社は1996年に個人事業としてそれら還元型広告システムの提供でインターネット事業に参入しました。
コミュニティの時代
ミレニアムとなる2,000年頃からは、インターネット上では無数のコミュニティが立ち上がり、ユーザー同士のコミュニケーションが盛んとなり、束ねる仕組みが存在しないままに「ユーザー間の口コミ」が重要なキーとなり始めました。
この頃から、収益の最大化にはいわゆる「これを買っている人はこれも買っている」に代表される、「コラボレイティブ・フィルタリング(Collaborative Filtering)」が重要となってきました。
弊社ではこの時代に「Click Reaction」という口コミ伝搬ツールの提供と、英語圏でのフォーラム・コミュニティの運営を開始いたしました。
Web 2.0の時代
その何年後かにはWeb 2.0と騒がれる時代が始まり、ロングテールという言葉で趣向の分散化が更に目に見える形となり、「マス」の概念による最適化だけではもう通用しなくなりました。
各広告ネットワークは、それまでに培った傾向データを駆使して様々な最適化ツールを導入し、「先読み」をすることによって自社とパブリッシャーの利益を最大化しようと改良を重ねてきました。
そして、この時代から広告パブリッシャーにとってもその競争が激化し、「誰もが儲かる時代」は終端を迎えました。
「ソーシャル」の時代
更に「ソーシャル」の時代へと移り変わってきた今日では、ユーザーの趣向や行動はすべて一部のソーシャル・ネットワークやソーシャル・メディアに掌握されることとなり、ほとんどのユーザーにとっては広告ネットワークやアフィリエイトを利用した収益化がますます困難となっています。
しかしそれを言い返せば、それらソーシャルネットワークの台頭により個人の情報発信がより容易となり、インターネット上で「個々の価値がより重みを持つ時代」になってきたのです。まさに、インターネットが本来のあるべき姿である「個々の集合体(Collective)」に収束しようとしているのです。
その「ソーシャル」の時代に、個人がその価値に対して還元を得ることができる仕組み、それが「ソーシャル・エンドースメント」です。
Overtex Groupでは、1996年から培ってきた経験と技術を集約し、媒体となる個々(Publishers)、広告主(Advertisers)、そして私たち自身(Overtex)との間でWin X Win X Winの(三者が勝利者となる)仕組みである「ソーシャル・エンドースメント」を事業の中心とし、そのマーケットリーダーとなるべく邁進して参ります。
Overtex Groupが提供するソーシャル・エンドースメント・サービスには3つの大きな柱があります。
提供するサービスのすべてが、これら3つのポイントを核として開発・提供されております。
Social Content Syndication – 伝搬
ユーザーのコンテンツの伝搬とフィードバックを効率化するサービス。
ユーザーのメッセージ伝搬をサポートし、それら活動に対する他のユーザーからのフィードバックを収集します。それら一連の動作を効率化することにより、ユーザーはよりよいメッセージの発信に集中することができます。
Social Activity Analysis – 解析
ユーザーの活動を分析し個々の特徴や優位点を視覚化するサービス。
ユーザー活動とそれに対するフィードバックを、そのユーザーのソーシャルグラフと併せて解析することにより、個々が持つ個性、優位点、価値を視覚化します。ユーザーは自分の持つ影響力を把握することができます。
Social Ad Network – 還元
広告主とユーザーを結びつけ告知効果と還元を最大化するサービス
解析されたユーザーの影響力とそれを必要とする広告主との適切なマッチングを行い、広告効果とユーザー還元の最大化を同時に実現します。ユーザーは自分の活動に対して還元を得ることができ、広告主はその都度ニーズに応じた告知ネットワークを利用できます。
サービスの効率や還元の最大化を突き詰めますと、どうしてもある大きな問題に直面します。
それが「ユーザー体験」(User Experiences)への悪影響です。
Overtexサービス3つの柱でも、「効率化」とその「ユーザー体験の尊重」とのバランスを常に考慮して、内容の充実と改善を心がけております。
Social Content Syndication – 伝搬
ユーザーのメッセージ発信量が一定限度を超えると、ソーシャル・レピュテーション(評判)への悪影響が懸念されます。
たとえば、ソーシャルグラフ上でいわゆる「見苦しい」、「スパムまがい」といったネガティブな反応が発生します。
「伝搬」のミッションは露出(Exposure)の最大化ですが、ユーザー体験を損なわぬようコンテンツの質と量をコントロールせねばなりません。
Social Activity Analysis – 解析
ユーザー活動の分析が一定限度を超えると、プライバシーに関するリスクが懸念されます。
たとえば、第三者に睡眠時間や自宅にいない時間が推測できてしまう可能性も発生します。
「解析」のミッションは公開データ量の最大化ですが、ユーザー体験を損なわぬようプライバシー設定を充実させねばなりません。
Social Ad Network – 還元
ユーザー還元の効率化が一定限度を超えると、ソーシャル・レピュテーション(評判)への悪影響が懸念されます。
たとえば、ソーシャルグラフ上で「収入目的」、「友人を売る」といったネガティブな反応が発生します。
「還元」のミッションはユーザー収益の最大化ですが、ユーザー体験を損なわぬよう広告の質と量をコントロールさせねばなりません。